でっち上げの企画じゃダメなのはわかってたんで続きを書いてみるか

例えばこんな続け方。2個下のエントリから読んでいただければ幸いです。



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俺は彼女のほうに振り向いた。彼女は視線をまっすぐ前に向けたまま言った。



「あなたも、飛んでみたいと思わない?」



彼女がすっとこっちに顔を向ける。俺は思わず頷いてしまった。



「そう。じゃあ、ゆっくり目を閉じて」



言われるままに目を閉じる。彼女が俺の手を握り締める。



「大丈夫。目をつぶったまま、今見てた景色を思い浮かべて」



景色を思い浮かべる・・・。透き通った青空、ゆっくり波打つ海、遠くに見える飛行機、続く海岸線・・・。よーし、見えてきた・・・。



風の音が、気持ちいい・・・。



「見えてきた? じゃあ、行くわよ。そこから飛び立つイメージを描いて」



座ったまま、飛び立つのか? よし、それじゃあ体が軽くなるような・・・。



「そう、自分が軽くなって風と一緒になるように・・・」



風の音を聴きながらイメージを・・・。俺は・・・風・・・。







突然体が軽くなった気がした。



「どう? 飛べてる?」



飛んでる・・・? まぶたの下のイメージの視点がどんどん高くなる。風の音が変わる。風に乗って、一気に高度が上がる。本当に飛んでるのか? 目を開けて確かめよう・・・。



「目を開けちゃダメよ、危ないから」



突然強い調子で静止がかかる。俺はなぜか言われるがまま目を開けるのをやめた。



下を向く。いや、本当に下を向いているのかどうかもわからない。しかし、イメージの中の下はすでにかなり小さくなった天空橋が映っている。



「景色はどう?」



景色はって言われても・・・。



「多分、すごい、気がする。俺、本当に飛んでるのか?」



「ふふっ、どうかしらね、もうちょっと遠くに行ってみる?」



風向きが変わった。それに呼応するように映るイメージが変わる。すごい勢いで海の上から街中に飛んで行く。風の音の中にかすかな雑踏の音が加わる。なんでこんなにリアルなんだろう・・・。俺は我慢できずに目を開けた・・・そこには・・・。





まさにイメージしていた新宿の街並みが眼下に広がっていた。びっくりして横を向くと悲しい顔をした彼女が・・・羽をつけて・・・。



「目を、開けないでって言ったのに・・・」



静かに数秒の時が流れる。



「ごめんね」



彼女がポツリと言うと繋がれていた手が、離れた。



急に重みを取り戻した俺の体は加速度を増して地面へと近づいていく。が、意外に冷静に考え事をしている俺がいた。





翼を無くしたイカロスも同じように考え事をしつつ、堕ちたのかな・・・。



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中途半端な感じで終わってみるー。コメントをつけてから書き始めたから、ここまで出大体1時間か。そこそこいいペースだったかな・・・。