なんか体調が悪い気がしたので仕事休みました。cbxです。
S・バルマー:「100ドルのPCが必要だ」を読んだ。
米マイクロソフトのスティーブ・バルマー氏がガートナーのカンファレンスで講演をしたそうだ。
曰く、
・マイクロソフトが現在抱えている問題はLinuxの台頭よりも違法コピーである
・低所得者向けに100ドルPCを提供することが解決策の一つだ
・金持ちが違法コピーをしている割合もなかなかあるのが大きな問題
・Linuxがシェアリーダーになっているところはどこにもない
・管理コストはLinux > Windowsである
だそうだ。
まあ、言いたいことはわからないでもない。ソフトウェアを売ってその対価で暮らしている人間にとっては違法コピーは確かに、問題である。
その解決策として「安いPC」が効果的な手段になるかもしれないことも分かった。浮いた分でOfficeなりを買ってくれ、ということなのだろう。
でもさ、やっぱりマイクロソフトの製品って高いよ。こないだPC組み立てた時もキューブ型筐体で、ある程度高値なのは仕方が無いケース以外のどのパーツよりもOSが一番高かったもの。そのケースも筐体+マザーボード+電源で3万だしね。3で割ったらOSが一番高価になってしまう。
100ドルPC買って200ドルのOSなんて買うかい? おれならバカバカしくて買えない。きっと100ドルよりも安いOSを探すことになるだろう。
金持ちがソフトウェアに金を払わないというのはそれだけの価値がない、と考えているからじゃないのかね。3万円のMS OfficeとタダのOpenOffice.org、やれることは大体同じ。ならMSももうちょっと安く出せるんじゃないか、と。
Linuxは学生の頃にちろっと触ったくらいなんで、詳しくはいえないんだけど、Linuxが来るぞ来るぞと言われて久しいのに未だにくすぶっている状況なのはMSのネガティブキャンペーンがたまたま功を奏しているだけなんじゃないかと。俺が使っていた頃に比べたら確実に環境は良くなっているだろうし。サポートする企業も増えたしね。Linux関連企業での内乱(United Linuxって言ったっけ?)みたいのはあったみたいだけど。
管理コストがWindowsの方が安くつくというのは、Linuxの管理できる人の人件費が高いだけでしょ。Windowsの管理なんて下手をすれば「Windows使えます」というだけの人がやってる場合もあると聞くし。そうでなければサーバーOSでもMS.Brastやらが感染しまくってたという理由が見つからない。
Windows XP Starter Editionなんてせこい事言わずにOfficeもすべて100ドル以下に設定すればいいんですよ。薄利多売。PCだOSだって言ったって仕事の道具なんだから、安くて使えるものが一番でしょ。
コピーをする手間を考えたら買った方が早いし、安いという状況を生み出せればMSのこの先10年は安定すると思う。なにもCDにコピープロテクトをかけろという話ではなくて、例えばOSのコア部分のみが入ったCDがコンビニで3000円くらいで売ってて、そこからメディアプレーヤーを入れるのに500円とか、ね。なんでもかんでも詰め込むから安くならない。
競合他社を徹底的につぶした日本マクドナルドのような戦略のマイクロソフトですけど、敵がいなくなったマクドナルドの行き着いた先は赤字でしたからね。そうならないことを祈るばかりです。