ハードディスクの回転数と音質の関係

前のエントリを書いてからまだお店に行ってない私です。こんばんは。

 

PCオーディオfan Vol5を読んでたら面白い事が書いてあったので引用します。

フラッシュメモリー系のデバイスは非常に広い範囲に性能が分布しております。容量の大きさ確保を主目的に作られたMLC(マルチレベルセル)のメモリーはあまり速度は出ませんので、このあたりの音質はデータの入出力を扱うコントローラーハード・ソフト面にも依存するようですが、音質的にはゆったり目の傾向になると思います。速度面ではHDDの方が一般的に早いと申せましょう。

お分かりいただけただろうか。とりあえず「速度は出ませんので(中略)音質的にはゆったり目の傾向になると思います」に突っ込んでみましょう。

この人はデジタルデータが何であるかが分かってない。USBメモリーでもSSDでもHDDでもそこに入れたオーディオのファイルが転送に追いつかなかったときは音が止まると思うんです。アナログレコードみたいにちょっと遅い回り方だから音がもたつくとかそういうのは勝手な思い込みであると思うのです。

それに昨今のデバイスはDSDの無圧縮でも実用的になるように作られているはずです。SACDプレーヤーで普通に聴ける程度の早さですよ。その程度の早さがあればいいのですよ。今のPCに重荷になるようには思えません。何度も言いますが、USBメモリーやHDDの早さの違いで音が変わるということはありません。ジッターもCDを直にかけるのとは比べものにならないほどに少なくなっています。

Web上で「HDDの音質聴き比べ」のスキャン画像が出回っていた時期がありましたがあれの書いていた事も全くのナンセンスでしょうね。HDDに金を掛けるよりリッピングという重要な仕事をするCD-ROMドライブ(最近はDVDスーパーマルチとかBDスーパーマルチドライブになってます)にお金を掛けるべきでしょう。

HDDはとりあえず容量がでかいのを買っておけばいいのです。OS用にSSDを使い、オーディオデータにはHDDを使うという2ドライブ構成が最近の流行です。ファイルタンクとしてSSDを使うのはまだ値段的に厳しい所があります。まあお金が余ってる人ならSSDでいいのでしょうが…。

それにHDDの方が早いのかなぁって思います。今のUSBメモリーってMLCでもそこそこ速度が出るように思うのですが…。ほげー。