シンデレラガールズファーストセットのスペシャルブックを読んだ

前記事で「メインはムック本だからね」と虚勢を張ってはみたものの正直そんなに期待はしてなかったんです。ビジュアル的な要素が多いんだろうなぁと。



でもね、目次を見たら「高雄監督×福島Pインタビュー」「ニュージェネレーション座談会」「杏仁豆腐×松尾祐輔インタビュー」「石原総合D×内田哲也インタビュー」ってのが大体4ページずつ割かれてるんです。



で、CD出た子のプロフィールが書いてある「キャラクター解説」なんてのが16ページ。で、本全体の執筆がアイマスだけに限らずアニメアイドル関連で多数の実績がある中里キリ氏。「あっ…」と思いましたね。



とりあえず落ち着いて2周年PVの絵コンテを見て最初のインタビュー記事を読むとこれがすごい。濃い人には濃い話が出てくるんです。インタビューされる側も「これ言ってもこの人には分からないかなー」って話はしないんです。多分顔知ってる同士だろうしオフレコの雑談できっと濃い話をしてるんですよ。だからこそこの濃さで話ができる。



あと話をほとんど端折ってない。ページ数は製造原価にも関係してくるのでここはアニプレックスの度量が広かった。二段組で割合小さな文字で詰め込めるんだけどそれでも2ページと4ページでは大きな違いがありますからね。ちゃんとした尺で入れて伝わるものもあると思います。



「ニュージェネレーション座談会」では単独ライブだった舞浜だけではなく初めて出た8thとか出演の割合を増やしたSSAの話も引き出してるのがいいですね。原紗友里のニックネーム「飯屋」の話もちょっとでました。まあこれはデレラジ発祥だったはずだしその後も語られてるので知ってる人は多いかなと思いますけど。あとは代々木に向けての抱負ですね。約半年を経ての代々木ですけど「成長した姿を見せられるか」ということにちょっと不安はあるようでしたけど彼女ら今伸び盛りだからね。観客が一気に4倍5倍になった代々木でも素晴らしいステージを見せてくれることでしょう。



で、キャラデザ関係の「杏仁豆腐×松尾祐輔インタビュー」。杏仁豆腐氏によると「アイマスらしさを見せつつオリジナルの13人とどう差異を作るか」というのに腐心されたそうです。ゲーム立ち上げで数十人キャラを作らなきゃいけないんでその苦労ははかり知れず…。そして今アイドル200人くらいいますからね。さらにバリエーションが数パターンから十数パターン。すごい…。そしてそれを受けてのアニメのキャラデザをする松尾氏。アニメのキービジュアルは松尾氏が担当されたそうですが「降り注ぐ光の粒を見ている感じ」が伝わらなくてだんだん光の演出を過剰にしていったそうです。確かに最初は「どこ見てんの?」といった感じではあった。あとはCDジャケットの話など。



そして間髪入れず続く「石原総合D×内田哲也インタビュー」。サウンド周りの話から入ります。個人曲は作る人を指定して発注するのが主だということですが、アニメの主題歌とかの全体曲は名前隠してコンペをしてるそうです。今をときめくサウンドメーカーの神前暁氏も名前を隠して数ある中の一曲としてるそうです。そしてバンナムのサウンドチームで偉いとかそういうことでも一切優遇されないそうです。まあ、決まったら「あーやっぱり〇〇さんかー」みたいな話はあるみたいですが。あとは「お願い!シンデレラ」の制作秘話とかニュージェネレーション3人の声優さんに関する話とか。石原総合Dはシンデレラガールズのオーディションにも全部関わってるのでその辺の話から聞けたのはなかなか面白かったです。



なかなか濃い話が多かったので116Pの本なのに1時間半以上読むのにかかりました。IRCチャンネルの割と速読できる人でも1時間位かかったと言ってて、さらに、値段以上の価値があったとも言ってたので(それは私も思った)、まだ買ってない人は是非買いましょう。そしてアニメアイドルマスターシンデレラガールズに向けて想像を膨らませましょう(笑)。シンデレラガールズが好きな人なら絶対満足できる本だと思います。