トラックバックに関する雑感

さてさてさて、ボーゲンさんのボーゲンの直滑降僕がAmeba Blogを選んだワケにトラックバック。いつものようにランキング上位の尻馬に乗って見てもらおうって魂胆が丸見えなのだ。



といってもまた選んだ訳を書くのではない。つい今言葉が出た「トラックバック」に関して思う事を。つらつらっと。そう、追記に反応するのだ。



大学時代に2年間学内限定公開のHTMLベタ打ち日記をやってたりしたものの、はてなダイアリーは約半年前から始めて、ちゃんとしたブログサービスは初めてのcbxです。



でも、ブログそのものを知ったのはもっと早くて、ITmediaとかimpressやらで記事にし始めた頃、なのかな。その頃思った感想ってのは「日本の日記系とかテキストサイト、個人ニュースサイトとそんなに変わらないじゃない」だった。すでにその頃侍魂は隆盛を極め、ロジパラは静かに下降線を下り始め、裏ニュースは連邦になって、TECHSIDE、ほんわかキリン本店は安定しすぎるほど安定していて、diary.ne.jp、はてなダイアリー等日記サービスがそこそこの成功を収めていたからだ。



家の壁は薄く、物音を立てないように生活をし、物音が聞こえても聞こえない振りをする日本人が、開けっぴろげに自身の生活を公開し、そして祭り騒ぎのように反応するというムーブメント(侍魂が中華キャノンで大ブレイクし、日記系初(?)のカウンタ数8桁突入やらそのホストであったぷららが侍魂専用サーバを用意した(噂だけどね)など)がすでに日本にはあったのだ。



だから、そのような感想しか持たなかった。だけど俺の心の中にもやもやしたものは残ったのであった。



それから1、2年。大手プロバイダがこぞってブログサービス発表、そして開始。瞬く間に「ブログ」はインターネットを利用する人間にとって聞き慣れた存在となった。



なにが俺たちをそんなにもブログに熱中させるのか。それこそが「トラックバック」じゃないかとここそこで言われているし、俺もそう思っている。



自分が書いたことに対してリアルタイムで返ってくる反応。同じリアルタイムの反応でもチャットでは味わえない内容の濃さ。年季の入った人ならばニフティーサーブ等のホスト系BBSでレスが付いた時に味わったかもしれないその感覚。それがトラックバックにあるんじゃないだろうか。



トラックバックとして付いたエントリを読み、そしてまた自分もエントリを書き、相手にトラックバック。議論は白熱し、コメント欄を使い、または自分のブログからトラックバックpingを飛ばし、外野も参入してくる。そしてどこかですっとサマリーが元エントリにトラックバック。



元々はこんな感じの運用を想定していたんじゃないだろうか。俺もこんな感じで行くもんだと思っていた。そういうつもりでアメブロを始めてみた。足りない頭でどれだけ君たちに挑戦できるのかと。



しかしコンシューマレベルに落ち着いたブログってのは実際はもっとこなれた運用をしていた。俺は戸惑った。トラバ返しってなんだ!?星一徹か!?あれっ、なんで俺のとこにトラックバックが!?話の元になったのは○○さんじゃない!?みたいな。



本人が楽しくやるのが一番で、とやかく言う権利ってのは無いんだけど、実際されてみると話の流れが見えてこないのよね。円を描くようにトラックバックが張られたりすると、後から来た人はどこから始めていいものか混乱してしまうんじゃないかと。



ただ、トラックバックにも欠点はあって、トラックバックを出した側、つまり元ネタに反応した方のエントリを先に見ても元ネタがどこかは分からない。俺もやってるし、他の人もやっているようにエントリの冒頭にトラックバック先を書いてあるのはそのためで、「必要なら先にこっちを見てちょうだいな」という親切心、のつもり。ということでわざわざトラバ返しはしなくてもおーけーなようにはしているのだ。好意でやっていただいている方には申し訳ないんだけど、俺としてもなんか微妙に相容れない部分が残ってしまう訳で。



ただ、それがあったから他の良いブログを知る機会にも恵まれたと言う事もあって、一概に拒否するのもどうかとやっぱり難しいところなのであった。



俺の、私の「トラックバック」とはこういうものだというのがあればボーゲンさんのところなり俺のところなりにコメントなりトラックバックをしていただければ、と思う。ボーゲンさんも言うように「トラックバック」って本当に難しいんで、いろんな人の意見を聞けたら落としどころというかベストとは言わないまでもベターな運用の仕方が見えてくるんじゃないだろうか。