エディタ今昔。

Windows3.1の時代から秀丸を使っていて、たまに他のエディタを使ってみては「お金払ったんだし」と結局秀丸に戻ってきてしまう私です。こんにちは。最近Atomを入れてみて「これは!」と思ったので昔の(最近も)エディタ事情についてつらつらと書いてみようと思いました。

Windows3.1は私が高校生の時なんですけど、当時Windowsでテキストエディタといえばシェアウェアの秀丸かあとはパッケージで買ってくるかと言ったような感じでした。フリーでもあるにはあったのですが動作がどうしても遅い。その中で秀丸はキビキビとした動作をしており、またシェアウェアということで試用ができるのが大きく、圧倒的なシェアを誇っていました。税抜き4000円という当時にしては(今でも?)高価なシェアウェアであったにもかかわらずです。まあ、パッケージウェアを買うよりは半額以下のお値段だったのですが。Windows95の時代には月商1000万とも2000万とも言われていましたね。秀丸の作者、秀まるおさんは日本のシェアウェア作家のなかで一番成功した中の一人と言って差し支え無いでしょう。

やがて大学に入り、情報系ということでSolaris端末を使いはじめるようになり、お決まりのViとEmacsの戦争に飲み込まれました。私は普段の文字装飾をしなくていいレポートやマシンの設定記述にViを使い、Texソースなどコードを書く時にEmacsという変則的な使い方をしてました。Viでもカスタマイズすれば全然便利に使えたのでしょうが、当時の私にはカスタマイズという頭が無く、ほぼ素の状態でViを使ってました。アホですね。その傍らでWindowsも触り続けてて、EmEditorやらViViやら触ったりしましたね。秀丸に戻りましたが。

で、大学辞めて会社に入り、統合開発環境の便利さとそのエディタの強力さにびっくりするとともに方方のエディタもシンタックスハイライトなどに力を入れて行ったような気がします。秀丸を使いつつ色んなエディタの美味しいところを頂いて使っていくと言った状況だったのですが会社を辞めるちょっと前にISMS関連で使用するエディタが制限され、うちの会社ではサクラエディタが採用されました。

最近のエディタは無償、有償問わずプログラミング言語の命令、変数などの色分け(シンタックスハイライト)はだいたいできます。選ぶとすればその対応言語の多寡くらいでしょうか。元から対応している言語の多さで人気を得ていたPeggyは2014年に販売、開発が終わってしまい残念です。私はProCというC言語とSQL言語が混ざった言語で開発をする時にPeggy Proを買いました。当時知るかぎりではProCのシンタックスハイライトに対応しているのがそれだけだったのです。

会社を辞めて引きこもるようになってからは秀丸一本だったんですけど、数日前になってRicty絡みでAtomがベータテストが終わり正式版になってたのを知り(遅い)、入れてみたところこれは面白い、となったわけです。Atomは名の通りもともとシンプルなエディタですがパッケージを入れることにより自分色に染めていくことが簡単なエディタだと思います。今のマシン資源から言って機能を多く入れたからといって遅くなることもなく、非常に今向きのエディタであると言えます。まあVimやらEmacsはプラグインに関しては昔からそうでしたが。またVim、Emacsと同様に環境のポーティングが簡単であるのもいいですね。Atomらしくgitを介したポーティングができるパッケージもあります。

Atomがあればそれだけでいいのかとは言いません。例えばサクラエディタはCOBOL向けにこんなこともできます。
<a href=”/images/c7c35f38.png” title:”COBOL サクラエディタ” target:”_blank”><img src=”/images/c7c35f38.png” alt:”COBOL サクラエディタ” class:”pict” height:”402” hspace:”5” border:”0” width:”480”/>

これができるのは知るかぎりではFSEDとサクラエディタだけ。FSEDは日立が開発しているエディタ。確かCOBOL85とかに一緒に入ってるので一般の人は見ることはないでしょう。同様に秀丸は日本語編集マクロが充実してますし、好きなの使えということで。